デジタル絵本を保育でどう使うかを考える
紙の本、デジタル本、それぞれに良さがある
教科書までがデジタルになる時代、昭和の時代を生きてきた自分にとっては、なかなかなじむことができませんが、デジタルにはデジタルの良さがあるとも感じています。
子供向けの絵本の場合、膝の上に子供を乗せて一対一で、枕元で一緒に寄り添い一対一で、こんな場合、紙の本は、読み手と聞き手のきずなが深まるとともに、心の奥にまで何かが深く届くように感じます。
一方、デジタル本の場合、大型のモニターにつなげば、同時に大人数で同じ本を読むことが可能です。
その場合、読み手と聞き手のきずなという点では、紙の本にかないませんが、感動を共有したり、その場で、感じたことを話し合ったりすることができます。
このように、紙の本、デジタル本、それぞれに良さがあると思ってます。
価格の差も大きな影響がある
ここ最近の物価高で、印刷物のインク、紙など、すべての材料の値段が上がっています。
そうなれば、おのずと本の値が上がり、経済的に余裕のない家庭では、絵本の買い控えが起きてしまいます。
図書館へ行けば、無料で本を借りることはできますが、車がなければ、行きにくい場所にあることが多く、返却も必要になり、時間に余裕がなければ、足が遠のきます。
その点、デジタルの場合、印刷物のような材料費がかからず、比較的安価で本を作成することができるため、価格も抑えられ、購入しやすくなる利点があります。
この価格の差は、購入する側にとって、大きな違いになるのではないでしょうか。
安価でも、内容のあるデジタル本を提供
デジタル本は、紙の本ほど作成に技術や手間がかからず、多少パソコンに長けていれば、誰でも作成することができます。
言い換えてみれば、誰もが自分の著書を作成、販売することができるということになります。
その中でから、内容のしっかりした本を選ぶことは、子どもたちにとって、とても大切なことになります。
特に、自然を子供たちに伝える本は、物語の絵本とは違い、事実を正確に、なおかつ、興味深く伝えることが重要になってきます。
そこで、約40年間、自然と向き合い、子供向けの本を作り、パソコン作業にも慣れた、僕自身が、デジタル絵本を作成することをはじめました。
家庭で、保育現場でどのように生かすことができるのか?
デジタル絵本は、まだまだ未知の部分が多く、子どもたちに、どう見せていくことができるのか、どう伝えていくことができるのか、作成者側にとっても、どう作れば読みやすいのか、伝わりやすいのか手探り状態であることは、間違いありません。
ここ2年ほど、市立図書館の運営委員に携わっていて、AIの出現で将来に向けての図書館のありかたなどが、議題に上がります。
もし、このnote記事を読んで、興味を持っていただけた保育関係の方々、読み聞かせ関係者の方々、親御さんがおられましたら、一度デジタル絵本をお試しいただけるとありがたいです。
是非、内容、文字の見え方、使い方など、ご感想をお聞かせください。
今後の制作の参考にさせていただきます。
写真家/飯村茂樹
